記事テーマ №26「仮想通貨の分散投資のメリット」
仮想通貨は、電子データとして暗号化されたデジタル通貨で、ブロックチェーン上で発行・管理が行われます。電子データなので、実際の紙幣・硬貨はなく、インターネット上で取引が行われる特徴を持っています。法定通貨はアメリカ合衆国・日本等の国家が発行・保証をしていますが、仮想通貨は特定の運営母体を持っていません。これから仮想通貨の分散投資のメリットを紹介します。
仮想通貨の分散投資のメリット
仮想通貨の分散投資はリスクを最小限にする取引方法です。これから、分散投資のメリットを紹介していきます。
損失のリスクを最小限にする
仮想通貨の分散投資は損失リスクを最小限に抑えるメリットがあります。仮想通貨の市場では、価額の変動リスクがあります。政治・経済・社会の情勢が安定しているときや好転しているときは仮想通貨の価額が上昇するので、投資すれば利益を得ることが可能です。しかし、情勢が不安定なときや悪天・荒天状況に至ると相場は荒れて1日で50%以上暴落するケースがあります。そのため、異なった銘柄の仮想通貨に分散投資をすることで、損失リスクを低減できる可能性があります。例えば、ある銘柄の仮想通貨の価額が暴落して損失が出たとき、他の銘柄の仮想通貨の取引の利益で損失を補うことができます。分散投資は損失リスクを最小限に抑えられる方法です。
仮想通貨取引所への不正アクセスによる被害を最低限に抑える
仮想通貨は仮想通貨取引所を介して売買しますが、複数の仮想通貨取引所を介して分散投資をすることで、不正アクセスのリスクを軽減することにつながります。仮想通貨自体の不正アクセスではなく、仮想通貨取引所への不正アクセスにより特定の仮想通貨銘柄の資産が漏洩・不正流出する事件が散見されます。過去に仮想通貨取引所のC社が不正アクセスにより、流出した仮想通貨は約580億円相当のネム(XEM)だけでした。以上のように仮想通貨の分散投資では、仮想通貨取引所を分散しておくことで、不正アクセスの被害を最小限に抑えることができます。
マイペースに売買ができる
仮想通貨に分散投資をすると複数の仮想通貨の値動きが相殺され、金融商品の組み合わせ全体の値動きが平準化されていきます。そのため、自分自身のペースで仮想通貨を売買できるメリットがあります。今流行りで好機であるといわれる銘柄の「商品ありき」ではなく、自分自身の運用目的・運用期間に適した仮想通貨銘柄を選択することが可能になります。
仮想通貨への投資で損失のリスクを抑えたいときは、分散投資は有効な投資手法のひとつといえます。仮想通貨市場は発展途上ですので、ハイリターンの恩恵を受けるときもあれば、市場全体が暴落して損失を被る可能性があることも認識したうえで投資をしましょう。
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