仮想通貨とリスク管理の考え方

「仮想通貨とリスク管理の考え方」 仮想通貨とは、インターネット上で取引する電子データの資産です。仮想通貨銘柄は「ビットコイン」「イーサリアム」が有名です。仮想通貨は、24時間365日取引できること・海外に手軽に送金できるメリットがあります。また、価額の変動が大きいデメリットがあります。これから仮想通貨とリスク管理の考え方を紹介します。

仮想通貨への投資はリスク管理が不可欠

ハイリターンを期待できる投資は、対してハイリスクを持ち合わせています。仮想通貨取引における代表的なリスクを紹介します。

価格変動リスク

政治・経済・社会の情勢が変化すると大幅な価格変動があります。価額が1日で約50%の乱高下した事例があることを認識しておきましょう。

レバレッジのリスク

レバレッジによる取引は現物取引と比べ、少額の証拠金で数倍の取引が可能になります。しかし、証拠金を超える大きな損失につながることもあります。

不正アクセスのリスク

仮想通貨取引所を標的にした不正アクセス事件が起きています。セキュリティー対策を多重化した管理システムを導入している仮想通貨取引所を選びましょう。

送付ミスのリスク

仮想通貨は容易に第三者へ送金が可能です。もし、送付先アドレスを間違えて送金すると取り戻すことはできません。

秘密鍵紛失のリスク

仮想通貨はウォレット（インターネット上の財布）で保管することができます。ウォレットは「秘密鍵」と呼称されるコード番号で仮想通貨の取引をします。「秘密鍵」を失念・紛失するとウォレットにアクセスできなくなります。

取引を失敗しないためのリスク管理方法

失敗しないためのリスク管理方法を紹介します。

世界情勢・仮想通貨に関するニュースをチェックする

新たな政権誕生・主要国の公定歩合の上げ下げによって、円相場・平均株価・金の取引価格が変動するように仮想通貨の価額も変動します。世界情勢・出来事をチェックしておくと、値動きに対する事前策を講じることができます。

損切りラインを作る

仮想通貨取引所の損切り（ロスカット）基準に頼らず、自分自身の損切り基準を決めておき、損失が生じるときは、躊躇なく損切りを実行することでリスクを最小限に留めましょう。

余剰資金で運用する

仮想通貨に限らず、投資全般が対象になりますが、生活に影響を与えない範囲の余剰資金で実行することが、リスクを避けることにつながります。

秘密鍵やパスワードを自身で管理する

仮想通貨取引所を利用するときはID・パスワードをしっかりと管理することが重要です。また、ウォレットで管理するときは「秘密鍵」をスキミングされる・失念・紛失しないように厳重に管理しましょう。 リターンを伸ばすように心掛け、投入を失敗したときは、損切りすることでハイリスクを負うことがないでしょう。仮想通貨の特有なリスク管理を慎重にして、リターンを期待しましょう。